【概要】粘土鉱物を多く含む試料の薄片試料の作製
【試料】粘土鉱物を多く含む風化した岩石
【作製方法】前処理(樹脂包埋)、オイル使用(洗浄に有機溶媒使用)
【担当者からのコメント】
粘土鉱物を多く含む試料は、膨潤を防ぐため、樹脂での補強と水の不使用は必須となります。また、硬度差もあるため、研磨工程で凹凸が生じやすい為、難易度が非常に高いです。そのため、当技術室では現在新たに開発中の特殊な技法を用いることで、鏡面研磨薄片の提供を可能にしました。当技術室は、試作ソリューション事業を通し、支援の幅(依頼元)を所属部局→全学→学外と広げることで、多種多様な依頼を増やし、その依頼を通して環境を整備し、技術を向上させてきました。こうして、5年前の当技術室の設備・技術では、実現できなかった精度の薄片作製が可能となりました。今後も、より良い試料を正確に、丁寧に、そして、迅速に提供できることを目指して取り組んでいきます。
お客様の声
粘土鉱物が多く薄片を作成するのが難しい試料となっていますが、丁寧かつ迅速に作成して頂き、大変ありがたいです。