CASE

加工事例

2025/01/30

天然記念物アマミノクロウサギの骨薄片を納品いたしました

岡山理科大学 様

【概要】生物試料の薄片作製
【試料】現生動物の骨薄片
【作製方法】湿式、非脱灰、反転法

【担当者からのコメント】
今回の依頼は、いつもの骨試料とは違い、「新生児」の骨。
非常に柔らかい試料でした。

かつ、新生児の骨試料が入手できることが非常に稀有であり。世界に一つという大変貴重な試料でした。

失敗は許されないことはいわずもがな。ロスも最低限にし、試料を残すことも大事です。

これまでの経験、当室にある装置を駆使して作製しました。
「反転法」を繰り返すことで、試料へ樹脂置換と良好な接着面をつくります。
これにより、精度の高い薄片試料になります。
反転法は手間を要しますが、北大の恵まれた装置・設備によって短時間で作業できます。

完成した時の安堵感は、これまでの経験の中で上位に入るものでした。
加えて、とても、やりがいを感じられる依頼でした。

お客様の声

非常に貴重な標本であり、薄片の作成には高い技術が必要でしたが、こちらのリクエスト通りの厚さに仕上げていただき、本当にありがとうございました。観察したい部分が明瞭に確認でき、大変満足しております。