ABOUT

概要

北海道大学グローバルファシリティセンター試作ソリューション部門では、アカデミアで培ってきた機械加工技術、ガラス加工技術、薄片技術の3つの技術ノウハウをもとに、北海道大学の工学系技術職員が皆様の研究に協力しています。2016年、国立大学としては初めて、学外からの試作品の製造を請け負う事業部門として立ち上がりました。

学外からの多種多様な依頼に応えることで、技術を社会に還元することを目的としています。また、本事業を通じて大学技術職員の技術・発想力のさらなる向上と部局間ネットワークの構築や技術の継承を進めます。

取引実績

旭川西高校様,宇宙航空研究開発機構(JAXA),岡山理科大学,森林環境リアライズ,海洋研究開発機構(JAMSTEC),丹波竜化石工房ちーたんの館,筑波大学,電力中央研究所,東京都市大学,日本大学,酪農学園大学,ほか(敬称略、五十音順)

機械加工

機械加工技術部門は理学研究院・電子科学研究所に所属する5名で構成されており学内でも受注件数は年間300 件を超え、そのほとんどが一点ものの特注品になります。

高精度なワイヤ放電加工機をはじめ、マシニングセンタ、CNC フライス盤、CNC 旋盤や溶接機、HE リークディテクタなどの装置を保有しております。3DCAD/CAM を駆使した設計加工・組み立てまでを一貫して行える技術力も備えています。これら技術の貢献は、数々の論文や特許、JST-JICA プロジェクトへの研究支援などの成果に寄与しています。

ガラス加工

ガラス加工技術では、毎年約150 件程度、実験・観測などに使用される理化学ガラス機器や部品の設計・製作・改良を行っています。ガラスの性質上、作業の大半がハンドメイドのため大量生産には不向きですがPYREX ガラス・石英ガラスを主材料として、共有摺り合わせジョイント・SPC ジョイント・ガラスコック・フランジ等をブルーバーナー・ガラス旋盤・切削機器などを用いて特注の光学セルや実験機器・部品等の作製を行っています。

薄片技術

薄片技術とは試料とスライドガラスを接着し、薄く凹凸のない平滑で均一な厚さ、一般的には約30μm に調整するプレパレーション技術のひとつです。顕微鏡観察や表面分析によって、試料の結晶構造や微細構造、表面構造などを調べることができます。近年では、宇宙物質や生体試料にも応用され、多く研究の発展に貢献しています。